サーキットの歴史

上海の嘉定区に位置する上海インターナショナル・サーキットは、F1レースのために建設され、2004年から中国GPが開催されています。サーキットの開発は2003年4月、以前は湿地帯と水田だった場所に始まりました。 

ヘルマン・ティルケの設計によるこのプロジェクトには約4億5,000万ドルが投じられ、1年半の建設期間に3,000人の作業員が携わりました。コースレイアウトは、"上 "や "昇 "を意味する漢字の "上 "にインスパイアされたもので、さまざまな難易度の高いコーナーや、1.2kmというF1屈指の長さを誇るストレートなどが盛り込まれています。 

30,000人を収容できるメインスタンドがあり、総収容人数は200,000人です。パドックエリアは上海の豫園を模したユニークなデザインで、各F1チームのパビリオン風の建物があります。 

開場以来、上海インターナショナル・サーキットではF1以外にもFIA世界耐久選手権やMotoGPなど、さまざまな主要モータースポーツイベントが開催されてきました。中国におけるモータースポーツの振興に大きな役割を果たすとともに、地元経済や観光業にも貢献しています。 

2019年、このサーキットでF1通算1000回目のグランプリが開催され、このスポーツの歴史における重要なマイルストーンとなりました。COVID-19の流行による中断を経て、中国GPは2024年にF1カレンダーに復帰しました。

中国で開催されたF1グランプリの優勝者

2004年: ルーベンス・バリチェロ（フェラーリ）
2005年: フェルナンド・アロンソ（ルノー）
2006年: ミハエル・シューマッハ（フェラーリ）
2007年: キミ・ライコネン（フェラーリ）
2008年: ルイス・ハミルトン（マクラーレン・メルセデス）
2009年: セバスチャン・ベッテル（レッドブル・レーシング）
2010年: ジェンソン・バトン（マクラーレン・メルセデス）
2011年: ルイス・ハミルトン（マクラーレン・メルセデス）
2012年: ニコ・ロズベルグ（メルセデス）
2013年: フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
2014年: ルイス・ハミルトン（メルセデス）
2015年: ルイス・ハミルトン（メルセデス）
2016年: ニコ・ロズベルグ（メルセデス）
2017年: ルイス・ハミルトン（メルセデス）
2018年: ダニエル・リカルド（レッドブル・レーシング）
2019年：ルイス・ハミルトン（メルセデス）
2024年: マックス・フェルスタッペン（レッドブル・レーシング）